皆さんこんにちは。
台風10号による大きな被害はありませんでしたか?
地域によっては、現在も停電が続いているようです。

弊社も枕崎市に進行中の現場があり特に心配していました。

地元の工事業者様という事もあって台風対策の経験や知識も多く、
現場での対策もしっかりとってあり、
大きな被害も出ることなくホッとしています。

建物を設計するとき、風圧力の計算をする必要があることをご存知でしょうか?
風圧力の計算をおこない、建物の安全性を確保する必要があります。

その計算に用いるのが、「基準風速」という値です。
(木造建築物で住宅のような小規模の建物は、別の計算式になります)

「基準風速」とは、建築基準法に定められている値になります。
過去の台風記録に基づいて求められた30~46で決められた値になっていて、
台風の影響が大きい地域は基準値が高くなっています。

鹿児島県は36~46(m/s)となっていて、地域により値は変わります。
ちなみに、鹿児島市は38、枕崎市は40、名瀬市は46です。

この他に、地表面の凹凸の状況を表す「地表面粗度区分」、「建物の高さ」、「建設場所」
などの風力計数を乗じて計算することとなります。

さて、ここに出てくる「基準風速」って何? という疑問が湧くと思います。
「基準風速」とは、高さ10mにおける10分間の平均風速です。
天気予報などで言われる「最大瞬間風速」は、3秒間の平均風速を意味しているようです。

(今日の鹿児島市の空)


今年は例年より海面水温が高い海域が広く、
台風も発達した状態を維持したまま上陸する可能性が高いようです。

これ以上強力な台風が襲来しないことを祈るばかりです。